投稿

12月, 2019の投稿を表示しています

ひだんれん抗議声明「原発避難者訴訟、山形地裁の不当判決に強く抗議する」

 12 月 17 日に出された原発避難賠償訴訟に対する山形地裁 ( 貝原信之裁判長 ) の判決は、「国は 10m 以上の津波の到来を予見できたが、対策を講じたとしても事故を防げなかった可能性が有る」として、国の責任を否定した。東京電力の原子力損害賠償法上の責任は認めたものの、「支払われるべき慰謝料はすでに弁済している」とし、賠償の上積みは認めなかった。 734 原告のうち、たった 5 人に認めた 44 万円は請求漏れとのことで、実質賠償額はゼロだ。これまでに出された損害賠償訴訟 13 件の判決の中でも、このように不当な判決は今回が初めてである。  原告の多くは、「より安全な場所」として福島に近い山形を選び避難した。この人たちには何の落ち度もなく、見えない放射能の危険から身を守るために苦渋の選択をし、 9 年にも及ぶ避難生活を余儀なくされているのである。  ふるさとでの平穏な生活だけでなく、人生設計も家族や友人・知人との人間関係も、生業も将来への夢も希望も破壊され、見通しの立たない喪失感のただ中にある被害者の実態に、真摯に向き合ったとは到底言えない。ひとたび事故を起こせば取り返しのつかない被害をもたらす原発の危険性を軽視し、加害者の一存による賠償を引き写しただけの判決は、事実に基づき社会正義と法にのみ従って判断すべき司法の良心と役割を放棄したものと言わざるを得ない。  当原発事故被害者団体連絡会、加入団体「被災者フォーラム山形・福島」の代表であり、「米沢住宅追出し訴訟」で避難者でありながら被告となった武田徹さんらは、同じ山形地裁の貝原裁判長が第 10 回口頭弁論で証人申請をすべて却下したため、忌避を申し立てたが却下された ( 仙台高裁に即時抗告 ) 。その武田さんは、判決についてこう語っている。  「紛争を解決する最期の拠り所である裁判での、血も涙もない判決を聞いて、いつからこの国は、思いやりのない、弱者が生きにくい社会になってしまったのだろうと思う。ふるさとを離れ、知らない地で必死に生きてきた母子、通勤に疲労困憊している父親、知らない地でいじめにあって苦しんだ子、病と闘っている人、意見の相違から夫婦が別れてしまった人たちなどの顔、顔が、次から次へと目に浮かぶ。本来、弱者の味方であるはずの裁判官に対し、その非情さに

第 18 回福島県交渉報告

イメージ
12 月 25 日(水)原発事故被害者団体連絡会(ひだんれん)と「避難の権利」を求める全国避難者の会の共同福島県交渉を行いました。 今回の交渉は、3年5カ月に及ぶ区域外避難者の住宅打ち切り問題交渉の「総決算」として、国家公務員宿舎の「2倍家賃」請求、追い出し提訴の中止・撤回を決断させるべく、総力を挙げて臨みましたが、県の担当者はこれらの要求を頑なに拒み、ゼロ回答となりました。 【日時】 12 月 25 日 ( 水 ) 【会場】福島県庁 【参加者】 <福島県>5名 避難地域復興課総括主幹、生活拠点課主幹、主任主査、避難者支援課主幹、主任主査 <ひだんれん> 10 名 <「避難の権利」を求める全国避難者の会>2名 【交渉記録】 ※交渉の文字起こしは追ってひだんれんブログに掲載します。 質問1 . )2倍請求はいつまでやるのか? 回答 1 )対象者がいる限り請求。 質問2 . )止めるための条件はあるのか? 回答2 . )未納金を完納して退去すれば止める。 質問3 . )2倍家賃は財務省に収めているのであれば、財務省が要らないと言えば止めるのか? 回答3 . )我々の根拠としてはそうなる。 質問4 . )セーフティネット契約は 2 年間の間に自立してほしいという県の願望の元にできた制度。2 年間に入居者の実態を把握し、見合った支援をと申し入れてきたが、福島県は実態把握もせず、 2 年経ったから打ち切るとなった。これは政策としておかしくはないか?12 月以降納付書を送らないとしてほしい。 回答4 . )それはできない。 質問5 . )これ以上被害者も黙っているわけにはいかないから、必ず対抗手段をとることになる。そうなれば我々は全面的にそれを支持する。それでもいいのか ? 回答5 . )それでも 2倍請求を止めることはできない。 質問6 . )次の住まいが決まってない人たちに対し、明け渡し訴訟を起こすということは路頭に迷えということ。訴訟を起こさないでほしい。避難者を追い詰めないでほしい。どうして転居できないのかを県は把握してほしい。 回答6 . )そのために個別に連絡しているが、電話に出てもらえない。 質問7 .

第18回福島県交渉 事前質問と回答

10 月 18 日に予定しておりました、第 18 回福島県交渉は、台風19号の被害が甚大だったため延期となっておりましたが、 12 月 25 日(水)13:30~14:30に開催されます。 事前質問項目と県の回答を掲載いたします。 以下をクリックしてご覧ください。 ↓ 第18回福島県交渉 事前質問と回答

第5回ひだんれん合宿報告

イメージ
第 5 回となるひだんれんの合宿は、ひだんれん内7団体、ひだんれん外の団体も 5 団体が参加し合計 11 団体 14 名の参加で、原発事故後の福島の問題を共有し、それぞれの団体の状況を報告し合い、今後のひだんれんの活動を方向付ける有意義なものとなりました。 【日程】 2019 年 12 月 8 日(日) 13 時~ 9 日(月) 11 時 【場所】郡山温泉(福島県郡山市) 【参加】 11 団体 <ひだんれん加入団体> ・被災者フォーラム山形・福島     ・原発避難者住宅裁判を準備する会    ・川内村原発被災者生活再建の会     ・子ども脱被ばく裁判原告団     ・福島原発かながわ訴訟原告団      ・福島原発告訴団  ・福島原発被害山木屋原告団 <ひだんれん以外の参加団体> ・田村バイオマス訴訟原告団       ・福島第一原発過労死責任を追及する会  ・福島原発事故津島被害者原告団            ・福島原発被害山木屋 ADR 申立・未来の会 ・福島原発刑事訴訟支援団  【参加者】14名 【内容】 12 月 8 日(日) ① 13 : 00-13 : 30 DVD 上映。 3.11 大震災シリーズ「アリの叫び」~原発事故避難者たちの選択~ 今年山形放送で制作され 9 月に放送。山形に避難し避難住宅提供打ち切り後、家賃の支払いをめぐり被告となった、「被災者フォーラム山形・福島」代表の武田さん夫妻と、別の福島に帰還した家族を追ったドキュメンタリー。 ② 13 : 30-15 : 00 武藤類子共同代表より、原発事故から 8 年後の福島が抱える問題の共有を図るため、パワーポイントを使ってのプレゼンの後、参加者でディスカッションを行った。 ・福島県民の代表にならない県や市議会に対する不信感、三権分立していない司法に対する不信感は大きく、政権交代しない限りこの状況は続く。各地区で全力を挙げて選挙で変えるしかない、と政治状況についての意見が出る。 ・放射能汚染状況に関して、国や県は空間線量だけで土壌汚染の測定をしないが、裁判の中で土壌汚染測定をして可視化していくことが必要との提案がある。 ③ 15 : 15-17