2018年10月26日金曜日

共同行動への賛同のお願い



原発避難者をひとりも路頭に迷わせない!
原発避難者の住宅と人権保障を求める共同行動への賛同のお願い



<呼びかけ団体>
「避難の権利」を守る全国避難者の会 中手聖一 宇野朗子
原発事故被害者団体連絡会 長谷川健一 武藤類子

原発事故被害者の救済のための日頃のご支援・ご協力に心から感謝申し上げます。
私たち原発事故被害当事者団体は、「ひとりも路頭に迷わせない」を合言葉に、避難者の住宅問題に取り組んできましたが、国と福島県は20173月末で12,539世帯・32,312人の区域外避難者の住宅無償提供を打ち切り、福島県は来年20193月末には2,000世帯への民間賃貸住宅家賃補助、国家公務員住宅の提供を打ち切るとしています。
更に827日には内堀知事が住民の意見を十分に聞くことなく「富岡町、浪江町、葛尾村、飯舘村の帰還困難区域の応急仮設住宅の無償提供を平成32年(2020年)3月末で終了」と発表しました。同時に南相馬市、川俣町、葛尾村、飯舘村の避難指示解除区域についても特定延長はあるものの予定通り来年3月末で終了するとしています。しかし、昨年避難指示が解除された区域の平均居住率は未だ20%以下で、殆どが避難先に居住を続けている状況です。
福島県に何度も要請してきた避難者の実態調査は、201610月以降は実施されていません。調査や当事者の意見を聴取する事なく、支援終了宣言を真っ先におこない、期限を決めて自立を迫る方法は、当事者を追い詰めています。
山形県が本年7月に行った実態調査の結果が、914日に発表されました。それによると、困窮・不安の第一位は「生活資金」で全体の64%を占め、身体の健康が49%、住まいが40.5%と続きます。
 20173月末で住宅提供を打ち切られた避難者への東京都の実態調査では、月収入10万円以下が22%、20万円以下の避難者世帯数が過半数を占めています。新潟県精神保健福祉協会の調査によると、同県避難者への調査で、通常は5%程度の人が抱える重度ストレスが24.8%に昇っています。  
 20126月に国会で成立した[原発事故子ども被災者支援法]
は、居住、避難、帰還についての選択を自らの意思によって行うことができるよう適切に支援すると定め、避難先での住宅の確保は国の責任であるとしています。しかし、長期的対応を必要とする原子力災害であるにもかかわらず、災害救助法のみで対応したため、その矛盾が避難者に様々な困難となって現れています。原発事故は終わっていません。
原子力緊急事態宣言は出されたままです。住宅は暮らしの基本です。「原発事故被害者の人権を蔑ろにするな!」と、避難当事者から更なる声を挙げていきます。
この危機を突破するために、福島県と国への住宅提供と支援の継続を求める共同行動「原発避難者をひとりも路頭に迷わせない!」に ご賛同頂きますようお願い申し上げます。

<共同行動要求項目>


1.区域外をはじめとする全ての避難者の生活実態調査と包括的な支援策の実施
  2.浪江町、富岡町、飯舘村、葛尾村の帰還困難区域の応急仮設住宅の無償提供継続
  3.南相馬市、浪江町、川俣町、葛尾村、飯舘村の避難指示解除区域の応急仮設住宅の無償提供継続
  4.避難指示区域外避難者に対する応急仮設住宅打ち切り撤回と無償提供の継続・再開及び福島県内外の新規避難希望      者に対する避難用住宅の無償提供実施
  5.国家公務員住宅等に居住する区域外避難者の公営住宅への入居確保、及び安定した住まいが確保されるまでの入居
  6.区域外避難者2,000世帯への民間賃貸住宅家賃補助の継続
  7.避難者に対する立ち退き訴訟や調停の国・福島県の責任による解決
  8.「子ども・被災者支援法」に基づく支援対象避難者の公営住宅入居の優先・特例措置の継続及び同法の支援対象地域      の維持

 

<共同行動 計画>


 1.福島県交渉、緊急集会、街頭行動 
日時:1127日(火)①10:30~12:00 福島県交渉 (メディアのみ)
                               ②14:00~16:00 「原発避難者をひとりも路頭に迷わせない!」緊急集会
                ③16:30~17:30 アピール&スタンディング
会場:福島市市民会館 3階 301号室
2.院内集会
   日時:12月7日(金)(調整中)


<賛同(個人・団体)フォーム>


  賛同いただいた団体・個人のお名前は共同アピールに連ねて、内閣総理大臣、復興庁、福島県知事に提出いたします。
また、「原発避難者をひとりも路頭に迷わせない!」緊急集会で配布し、主催団体ホームページなどのウェブ上で公開いたし
  ます。

賛同フォームはこちら(https://goo.gl/JT8hrf)です。(11月20日〆切)



原発事故被害者団体連絡会(ひだんれん)
                                           メール:hidanren@gmail.com
                                           TEL080-2805-9004
    FAX0247-82-5190

原発避難者の住宅と人権保障を求める共同アピール



 福島第一原発事故は、あと4カ月余で9年目を迎えようとしています。事故は未だ収束には程遠く、7万を超える人々がふるさとを追われて全国各地で避難生活を余儀なくされています。
このような状況の下で、政府と福島県は2017年3月、避難指示区域外からの避難者1万2539世帯に対する住宅無償提供を打ち切りました。それだけでなく2019年3月には南相馬市など5市町村の避難指示解除区域の2389世帯、さらに2020年3月には浪江町、富岡町、飯舘村、葛尾村の帰還困難区域の3298世帯に対する住宅提供をも打ち切ることを決定したとして、8月27日に内堀雅雄福島県知事がこれを発表しました。合わせて1万8226世帯、約4万6000人の住宅提供が打ち切られることになります。
筆舌に尽くし難い辛苦に耐えている人々の生存の基盤である住宅を奪うことを、私たちは認めるわけにはいきません。原発事故を起こした責任のある国と東京電力、県民の命と暮らしを守る責任を負う福島県に対し、この決定を取り消し、避難者の人権を回復し保障する緊急措置として以下の8項目を要求します。

<緊急要求>


1.区域外をはじめとする全ての避難者の生活実態調査と包括的な支援策の実施
2.浪江町、富岡町、飯舘村、葛尾村の帰還困難区域の応急仮設住宅の無償提供継続
3.南相馬市、浪江町、川俣町、葛尾村、飯舘村の避難指示解除区域の応急仮設住宅の無償提供継続
4.避難指示区域外避難者に対する応急仮設住宅打ち切り撤回と無償提供の継続・再開及び福島県内外の新規避難希望
    者に対する避難用住宅の無償提供実施
5.国家公務員住宅等に居住する区域外避難者の公営住宅への入居確保、及び安定した住まいが確保されるまでの入居
    継続
6.区域外避難者2,000世帯への民間賃貸住宅家賃補助の継続
7.避難者に対する立ち退き訴訟や調停の国・福島県の責任による解決
8.「子ども・被災者支援法」に基づく支援対象避難者の公営住宅入居の優先・特例措置の継続及び同法の支援対象地域
    の維持


<緊急要求1.4.について>
昨年3月の住宅提供打ち切りによって、避難者が経済的、精神的に追い詰められ、路頭に迷い、自ら命を絶つという悲劇さえ起きていることが多々報告され、各地の集団訴訟の法廷でも次々と明らかにされています。これらの実態を把握することもなく、避難者の声を聴くこともなく、議会の論議も経ずに「密室」で決定された今回の措置は、何ら正当性を持つものではありません。私たちはまず、住宅打ち切りによって生じている事態を国・福島県が責任を持って調査・把握し、それに基づく包括的な支援策を早急に実施すると同時に、その根源である打ち切りの撤回と無償提供の再開を求めます。

<緊急要求2.について>
富岡町、浪江町などの3,298世帯に対する打ち切りは、論外です。内堀知事は「早く自立の道を見つけてもらうため」と言っていますが、あと1年半足らずの間に、どうやって自立できるというのでしょう。半減期30年のセシウムは1ミリシーベルト以下に下がりますか。荒れ果てた田畑や家は修復できますか。生業は戻りますか。ふるさとに帰れないことが明らかな避難者に、住まいの保障を切っておいて「自立」を迫るやり方は、非道という以外に言葉が見つかりません。直ちに撤回を求めます。

<緊急要求3.について>
南相馬市など5市町村の避難指示解除区域からの避難者2,389世帯に対する打ち切りは、賠償の打ち切りと連動する「帰還強要」と言わざるを得ません。原子力緊急事態は解除されず、廃炉の見通しも立たず、山や林や田畑は放射能に汚染されたまま。汚染廃棄物を入れたフレコンバッグが野積みにされたままで、いたるところに高線量のホットスポットが残っています。破壊されたコミュニティーと生活環境の回復の道は遠く、若者や子供の姿はなく、20%にも満たない帰還率がそれを証明しています。
福島県県民健康調査による子供の甲状腺がんは、既に210人を超えています。放射性物質の拡散・沈着による健康被害は、「不安」の域を遥かに超えていると言えます。

<緊急要求5.6.について>
2017年の打ち切りにあたって、福島県は民間賃貸住宅入居者に対する2年間の家賃補助と、「セーフティネット」と称する国家公務員住宅への入居策を講じましたが、いずれも来年3月限りで打ち切るとしています。「2年間で自立してもらうのが前提」と言いますが、それは避難者のその後の実情とかけ離れた県当局の「願望」に過ぎなかったことは明らかです。避難生活が解消できない以上、家賃補助の打ち切りは直ちに生活の困窮に直結します。次の住宅確保の手立てが保障されないままでの「セーフティネット」の打ち切りは、「追い出し」に他なりません。公営住宅への入居確保など住まいの安定した保障がなされるまで継続されることを求めます。

<緊急要求7.8,について>
住宅提供打ち切りによって行き場を失った避難者に退去を強要する「追い立て訴訟」や調停は、国と福島県の責任において避難者に何らの負担を負わせることなく早急に解決されるべきです。また、「子ども・被災者支援法」の支援対象地域の縮小などによって、避難者をさらに追い詰めることは断じて認められません。

<最後に>
原発事故発生から9年目を迎えようとするいま、改めて思い起こされなければならないのは、苦難の生活を強いられている被害者・避難者には何の罪科もないということです。事故は、危険を知りながら対策を怠ってきた国と東電による人災であるということです。その責任の所在は民事、刑事訴訟の法廷でも次々と明らかにされています。

政府と東京電力、福島県がいま取るべき道は、日本国憲法の基本的人権尊重の基本に立ち返ることであり、避難・居住・帰還のいずれを選択した場合にも国が住宅等を保障する責務を負うと明記した「子ども・被災者支援法」の規定を実施することです。一般人の放射線被ばく限度に対する国際基準、関連する国内法等を守り、放射能汚染地域への帰還強要を止めることです。そして国際人権規約、「国内強制移動に関するに指導原則」に従い、破壊されたすべての被害者・避難者の生活再建を一刻も早く成し遂げ、奪われた人権を回復させることです。

私たち被害者団体は以上の観点から、福島県と政府に対し、今回の措置を直ちに撤回し、原発事故被害の現実を直視し、被害者・避難者の人権と生活の基盤である住宅を保障することを改めて強く要求します。

 2018年10月24日

                   原発事故被害者団体連絡会
連絡先:080-2805-9004
 Emailhidanrengmail.com
「避難の権利」を求める全国避難者の会
連絡先:080-1678-5562 
Emailhinannokenri@gmail.com

第35回県民健康調査検討委員会の傍聴と抗議行動のご報告

ご報告が遅れましたが、7月8日、福島県福島市のホテルグリーンパレスにて「第 35 回県民健康調査検討委員会」が開催され、わたしたちひだんれんは、東京からの FOE 、福島の他団体とともに、抗議行動を行いました。   ...