9月20日、福島県議会企画環境委員会にて「東京都江東区の国家公務員宿舎『東雲住宅』入居5世帯に対する『追い出し訴訟議案』審議」が行われました。
共産党の宮本しづえ議員からの質問には、主に生活拠点課の大橋課長が答えています。
午前中の質問では、個別の避難者の状況がわからないと審議ができないとして質問する宮本議員に対して、個人情報だから出せないとする大橋課長とのやり取りが続き、昼直前、委員と生活拠点課の職員が別室で協議する場面となりました。
昼休みを挟んで午後再開しましたが、宮本議員の核心に迫る追及に対して、「未退去の避難者に退去を求める訴訟を行政が起こすのは福島県だけ」と生活拠点課の課長が淡々と答え、「苦渋の決断」として提訴に至ったと、避難地域復興局長が最後に答えても、他の委員は賛成も反対もせず、ただ聞いているだけで我関せずという態度でした。
健康上や経済的理由で退去できない避難者を被害県である福島県が提訴するということは、人道的観点からも許されません。福島県議会がこれを見逃すことはあってはならないことです。
■【原発避難者から住まいを奪うな】被災県が避難県民を裁判で追い出す異常事態。常任委での議論低調、選挙控え口つぐむ〝オール与党〟議会。「追い出し訴訟議案」10月3日可決へ。
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